あいうえおだい

愛さえ見えぬ
彩る、黒
うつくしくうそぶく
エトワールは泣かない
オリオンに言付け

神を殺した少年
綺麗な明日はもう来ない
崩れ落ちた栄光
戯作と白昼夢
氷の指はあたたかく

さよならの続き
死体は歌う
崇高崇拝酔狂精神
聖なる悪女
その心臓まで喰らえ

手繰り寄せた絆
血染めの桜は麗しく
月にささげて紡ぐうた
照る陽に散る緋
とこしえに刹那

名もしらぬ神に恋をした
匂い立つ春
縫いとめられた約束
寝ても覚めても想うだけ
野いばらの誘惑

花に手向け言葉
ひめゆりのしゃれこうべ
腐乱した愛
減らず口にくちづけ
蛍に見る夢

真昼の暗黒(ノワール)
満ちゆく郷愁(ノスタルジア)
無邪気な悪意(マリス)
メランコリーに戯れ
モラトリアムの行方

闇から生まれた光
ユータナジーに溺れる
浴室のメッセージ

螺旋をえがく夢
鱗粉汚染
縷々として一筋
レクイエムは終わらない
ロマンスグレーのほほえみ

惑溺して、沈殿。

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